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『キリストの身体』岡田温司(アツシ)

内容が微妙にしょぼいと思えるのは気のせいだろうか。
キリスト教について読むと、
いつもこじつけっぽいと思うが、
この本は輪をかけてそれっぽい。

といった感想だったのだが、
「おわりに」を読むと、
彼はキリスト教関連の図像を、
客観的・実証的にしか語られない領域から引っ張り出して、
「風通しのいい」領域へ連れ出したかったということのようだ。

確かにグラフィック資料が多く、
そこはよかった。

彼はキリスト教そのものに、
取り立てて関心があるというわけではなく、
議論がやや稚拙な雰囲気なのも納得がいった。

とはいえ、
前に『マグダラのマリア』『処女懐胎』と2作出しているようで、
帯には、キリスト教3部作完結
(だったかな、帯捨てたからわかんない)
みたいなことが書かれてあったのだから、
そりゃ内容に期待するだろう。
中公新書2000冊も近くてキャンペーン打ってたし。

前作にも興味があったのだが、
これはいらないかなあ。
少なくとも今はあんまり興味がない。

でも面白いとこもあったのよ。
中世に愛する人やキリストに自分の心臓を、
プレゼントしてる絵が流行ってたみたいでね、
その絵見て、バッカじゃないの(笑)
ってひとりでつっこんでたんだけど、

著者が言うに、
いくら荒唐無稽ったって、
あんたたちも好きな人にハート型のチョコ贈って、
ハート(heart)食べてんじゃない って。
ね、おもしろいっしょ?

私の文章ではいまいち伝わらないかなあ。


一応ちゃんとフォローしとくと、
私にはあんまり面白くなかったですけど、
絵とかに興味ある人には、いい本だと思いますよ。
意味を理解しながら見られるようになるんですから。

でも私にはちょっと。
イコンってもともと信者がターゲットなんだから、
私が見ても仕方ないってのはあるでしょうが、
それより、ふざけたようなのが多い気がするんですよね。
著者の言葉を借りれば「荒唐無稽」なんですよ。

大体、いくら屁理屈並べたって、
全部偶像崇拝じゃない。
聖遺物とかもう冗談としか思えない。
何それ笑うところ?

別に私は偶像崇拝の良し悪しに興味はないですけど、
ほかならぬ信者が、
つまらないこじつけで、
自分たちに都合よく解釈しようとしてるのが気に入らないんですよ。
お前らこそ冒涜してるだろう、と。

そういう作品の前で、トランス状態に入るようなのも、
信仰の篤さからというよりも、
単に自分に酔ってるだけじゃないのかと。
ただの錯覚だろうって言いたくなるんですよ。

そんな感じなので、
キリスト教関連の図像は、
作品として見ることは出来るけど、
聖なるイコンみたいなものとして出てくると、
もう笑うしかないと思うんですよね。
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