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『世間さまが許さない!』 岡本薫

正義とか倫理といったものは、
不安定で分かりにくく、脆そうなものですよね。
これが「正義」だってはっきりしたものがないから、
多様性というものを認めているのであって、
まずそこを認識しておかないと、
「自由」が何なのかも分からないのでしょう。

この本は「日本人論」に関する本だと言っている通り、
それは「日本人」についての分析です。

私がこの本を手に取ったのは、
大体何が書かれているかを予測した上で、
かくかくしかじかのことが書かれているであろうとし、
ストレス解消をもくろんでいたからであると、
認めるにやぶさかではありません。
威勢よく「日本人」を叩っ切ってくれることを期待していました。

結果としては、
まあ可もなく不可もなくといったところでしょうか。
全体的に見方が浅いです。

自分の経験から、
あの人がこんなこと言ってた、
この人がこんなこと言ってた、
ある人がある場所で・・・
いや、知らんがな、と。

面白かったのは、
国会議員と官僚の関係と、
西欧には神様をバックボーンとした価値観があるから、
枠からひどく外れないんだと論じているところです。

システム上、
国会議員が頭で、官僚は手足でしかないのに、
全て官僚が悪いことにされてるって状況があるんですってね。
官僚は自分で何も決めようとしない
国会議員の尻拭いをさせられてるとか。

それで、いくら批判されても、
本当は無能な国会議員が悪いんです~
って言わない官僚は何なのよって話ですけど、
彼らもそれに耐えることで、
あとからいい思いをさせてもらえるんですね。
やっぱりどっちもどっちでしたね。

最後の第5章についてですが、
ビッグ・ブラザーを思い出しました。
サブタイトルの「『世間さま制』にしたら?」
とかいうぞんざいな感じに軽くイラッとしつつ、
こんな恐ろしいシステムでやっていけるとは思えませんね。
情報を制する者が勝ちそうです。
マスコミが今以上に大活躍しそうですね。

しかし第5章は彼のイロニーなので、
あまり本気にしてもいかんですかね。

レッテル貼るなら「アナリティカル・シニシスト」
にしてくれと、少々お寒い発言をし、
価値的相対主義者を自称する著者ですが、
自分の価値観に絶対的自信を持ちすぎです。

アナリティカルに見られたいなら、
もう少し自分のアナリシスを対象化して(相対的に)
考えた方がよさそうです。

(この文章の完成に2時間以上かかったなど誰が想像できましょう・・・)


なんともタイムリーなことに、
朝のご老人がたくさん出ているニュース番組で、
ご老人方が心の豊かさが足りない、
教育で心の豊かさをはぐくめ的なことを言って
盛り上がっていらっしゃった。

教育を受けることで
豊かさがはぐくまれるということは、
否定しませんが、
どうも私の考える「教育」と彼らの考える「教育」には、
相違があると感じました。

彼らは「洗脳」を「教育」に、
置き換えてしまっていると思います。

恐らく無意識でしょうが、
思い込みで語られる正義ほど迷惑なものはないですよね。

それと、わたくしの個人的意見ではありますが、
心の豊かさなんてものをみんなが持つようになったら、
恐らく自殺者が増えると思います。

あまり精神の世界にのめりこむとめんどくさいです。
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