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『ベーシック・インカム入門』 山森亮(トオル)

先に感想を書いてから、
その後ベーシック・インカムについて適当に述べる。
感想を先に持ってきたので、
ベーシック・インカムへの思いなどは、
まあ読みたい人は読んでみればいい。

また、ベーシック・インカムは、
今ある様々な問題を解決することができるかもしれない
一つの方法として考えられるものであり、
何が何でもベーシック・インカムである必要はない。

しかしベーシック・インカムの「哲学」は、
非常に興味深いものであり、
たとえその方法論に問題があったとしても、
その精神は胸にとどめておく価値があるだろう。


・感想
入門だけど、内容は結構ハードかも。
空き時間にさくさくっと、という読み方はちょっと辛い。
最初から、どうもベーシックインカムそのものの話があまりでなくて、
やけに哲学的だなと思ってたけど、
アントニオ・ネグリが出てきて確信した。
これ哲学だ。
でも後半は経済にも入るか。
 
内容の重さもあるけど、
日本語が少しヘンなせいで、読みにくい。
私が気にしすぎているだけかもしれないけれど、
学者でもきちんと文章かけてない人間が多いと思う。
(そりゃ私だってそんなに上手くないけど・・・)
とにかく、解釈を飛ばしすぎるようなところとか、
単純に接続とか、もう少し気にして欲しい。
 
それはそうと、
ベーシックインカムの歴史が意外と長かったのに驚いた。
J.S.ミル、ガルブレイス、ケインズその他大勢、
有名な経済学者も提唱していたことを知ってまたびっくり。
というか、逆にこれだけの人たちが主張してるのに、
今までほとんど知らなかった自分にがっがりだよ。
 
「働かざるもの食うべからず」
私もあんまり好きじゃない言葉だ。
こんなこというなら、
相続税
100%にしてろとかいうくだりはなるほどと思った。



・ベーシック・インカム
 
念としては、諸手を上げて大賛成だ。
そもそも賃金労働をしなければ
まともに生きていけないというのが理解しがたい。
何故賃金労働なのか。
本にもあるとおり、労働をしろというが、
家事労働も労働だし、
生きることだって労働と見なされてよいのではないか。
実際は、家事労働だけ、生きるだけ、
それでは生活は保障されない。
 
きるだけといっても、
その中には色んな労働が含まれると思う。
例えば、私は今このブログを書くのに、
多大な労力をかけている。
これを書いても誰かがお金をくれるわけではない。
これを書いたからといって誰も生活は保障してくれない。
 
がベーシック・インカムでいいなと思うのは、
適正な再分配もそうだが、
今までは働くことに時間をとられていた人が、
本当に自分のやりたいことに集中することができて、
よりクリエイティブな試みがなされるようになったり、
周りから評価されない、意味がないとされるような取組に、
本気でのめりこむ時間を確保できるようになることだ。
 
間はあまりにも賃金労働に捉われすぎている。
だいたい働きすぎだ。
ただ生きるために、毎日毎日へとへとになるまで働いて、
本当に自分のやりたいことをする時間など限られてくる。
仕事の目的は、生活にある。
しかしいまや仕事が目的となりつつある。

事の中に生きがいを感じる人は別にそれでもいいだろう。
だがそうではない人間だって数多くいるはずだろう。
なぜ仕事のために生きなければならないのだ。

にとっては、カネなんかよりも、時間の方が余程重要だ。
私の時間を奪うな。
私の考え方が「lazy」だと言ってくれるのは構わない。
しかし私は「crazy」ではない。
労働とは一体何なのか、今一度考え直すべきだと思う。
 
こで「自由からの逃走」で有名なエーリッヒ・フロムについて書かれているので引用しておこう。

フロムは以下のように回答する。現行の世の中の仕組みは、飢餓への恐怖を煽って(一部のお金持ちを除き)「強制労働」に従事させるシステムである。こうした状況下では、人間は仕事から逃れようとしがちである。しかし一度仕事への強制や脅迫がなくなれば、「何もしないことを望むのは少数の病人だけになるだろう」という。働くことよりも怠惰を好む精神は、強制労働社会が生み出した「常態の病理」だとされる。(pp.251-252)
 
 
、まあここまでベーシックインカムを激賞してきたけども、
現実的に考えて、
日本でこれが適用されるなんて絶望的だ。

日紹介した『経済成長って~』にも
ベーシックインカムの話題は出てきていた。
飯田もベーシックインカムや、
負の所得税を推していたけど、
実現性に乏しいのは否めない。

の点は湯浅にもつっこまれていた。
やはり彼は賢いな。
彼の言うとおり、
それが実現化に至るプロセスがイメージしにくいのである。
年金、生活保護など、今ある様々な社会保障なんかやめて
ベーシックインカムにすればといっても、難しそうだ。
 
も一応どうすれば実現するのか、
少しだけ考えてみた。
まず日本が世界に先駆けて、というのはない。
起こるとすれば、ヨーロッパ辺りからだろう。
(新興国でも可能性はありそう?)

ずヨーロッパにベーシックインカムが広まって、
アメリカにもそれが広まる。
それからやっと日本がそれについていく。
やはりこれでしょう。

んなとこでもキャッチアップ戦略しか取れないのかと思うと、
本当に情けなくなってくるが、しかたない。
でもこれだと、いつになるのか全然分からないな。
私が死ぬまでやってこないのかもしれないな…
 
まれるのが100年早かったか。
100年前の人も同じことを言ってただろうか。笑)

・追記
BI(ベーシック・インカム)が出来たら、
バカで怠け者でどうしようもない労働者が働かなくなって、
人手不足になってしまうんじゃないか?

これに関して、
そんな労働者に最初から期待する必要はない。
実際今でも、
本当に必要かどうかよくわからない労働者はいる。
そんな労働者に頼るよりは、とっとと技術革新でもして
オートメーション化すべき。
幸いにも、BI後に賃金労働を行っているのは、
それなりに意欲の高いレベルの層になっていることだろう。

さらに、賃金労働はしていないが、
何らかの意欲的な活動をしていた人々からの
刺激もイノベーションの一助となるかもしれない。

と、言ってみたものの、
この説がどこまで上手くいくかは、
私にも予想がつかないな。
一つの仮説でしかないか。

他のブログにちょっかいを出してみる。
ベーシック・インカムに反対します  (Hinemosu)

何でそこまで反対するんだろうという好奇心。
議論のための議論になっていないかという不安はある。
その判断は読み手に任せるとしよう。

まあ実際ベーシック・インカムなんてただの妄想だろ
なんて意見は、私も最初思ったし、
今も理想的なもので終りそうだなとは思ってる。

じゃあなんでこんなに頑張ってるかって、
少しでも「賃金労働」をしなくてすむような
方法を模索しているからかもしれない。
だって今の状態はあまりに奴隷的でしょう。


なかなか早くコメントが返ってきた。
随分といやみな解釈をされたものだ。

>まとめるとバカからの搾取速度を加速させ、
>真面目な勤労者の労働意欲を削減させると言うことですかね。

全くどういう論理プロセスを経て
こういう結論が出されたのか
私には理解できかねるのだが。

搾取速度の加速というのは、
要するにただでさえ今バカな金の使い方をしてる連中が
さらにバカな使い方をするであろうということだろうか。
そんなもの勝手にさせておけばよいではないか。
救いようのないバカを救えとは言っていない。
そもそも彼自身、そのようなバカを見下しておいて、
何故突然、バカからの搾取速度を加速させることに拘泥するのか。
一体バカを擁護したいのか、無視したいのかどっちなのか。

それから念のため、格差に関して、
バカが貧乏になり、金持ちがもっと金持ちにということだが、
そもそもバカに与えられるBIが金持ちからの再分配なので、
仮にバカが全部搾取されたとしても、元の状態に戻るだけで、
格差が広がるということはない。

さて、一番厄介なのは労働意欲の削減というところだ。
確かにこのような批判はBIに付き物といえる。
一応ここでは、「上手にお金を使う人間」を想定したつもりが、
「真面目な勤労者」に言い換えられているわけだが、
それならばまた別に論を展開せねばなるまい。

思考実験になってしまうので幾分恐縮ではあるが、
真面目な労働者が抜けた分の労働力を
企業は新たな雇用として求めるであろうから、
それまで失業していた人に機会がめぐってくることになる。
それはさながら擬似的なワーキングシェアの実現
ということになり、所得格差をフラットに出来るだろう。


コメントに対する釈明はこの辺にしておく。
なお、向こうのブログにこれ以上コメントする気にはなれない。
恐らく不毛な議論となるであろうから。

ああ、でも彼のことは応援するよ。
頑張ってほしいね。

BI論者は彼のような考えに
真っ向から対峙しなければならないのだね。
まったく面倒な相手だ。

・財源問題に関する覚書

財源に関しては、二つの面から考える必要があることに気付いた。
まず一つ、流動性の面から。
二つ、単純に配るための金をどう捻出するか。

・流動性
これは定額給付金や地域振興券のときのことを
思い出してみるといい。
そのとき何が問題となったか。
貯蓄に回っては意味がないということだった。

この点に関しては、人々の意識が重要になる。
そしてそれはBIが信頼できるかどうかにかかっている。
絶対途切れることなく一生BIが維持されると
人々が考えれば問題なく消費され、
特に憂うることはないだろう。

ただ年金から類推出来るのだが、
老人は金を溜め込んで、あまり使わない。
それは年金が信用されてないからだ。
最終的に自分の生活は自分で守るという意識がある。

このことを考えると、
BIがいかに信頼を得るよう運用・整備されるかが問題となる。

・財源
これについては、BIだけの問題ではない。
日本のGDPは見かけ上、輸出分が大したことないといわれるが、
実際には内需の原資もだいぶ輸出分に頼っているといわれている。
詳しいところはまだ勉強不足でちょっとよくわからない。

とにかく問題なのは、
資源のない日本は、お金を得るためには、
輸出するしかないということだ。
そしてそれを担うのは、今のところ、ものづくりだ。
製造業からの脱却が叫ばれるが、
それをすると、日本沈没なんてことになりかねない。

さて、残念だが、私の無知ゆえに、
これ以上は書けない。
ただいえるのは、単純に生産力が上がるわけでもないのに、
労働力のみが落ちるのは非常に不味いということだ。
BIにおいて出てくる、労働意欲の減退に対する懸念が
ここで重く頭をもたげてくるのである。

2009/7/17

月20万の給料を貰って、実は社会全体は、その労働を作り出すのに月30万のコストをかけている、というような。だったら、ダイレクトに20万渡せば10万円セーブできるんじゃないかと思う。(ベーシックインカムの話より引用)


実際こういうことはたくさんあると思う。
本当にその労働力は必要なのか。
なんでも費用対効果で考えろとは言わないが、
冷静になってみれば、疑問は湧いてくるもの。

少なくとも、管理者はちゃんと考えないとだめでしょ。
価値のない労働をさせて、それが無意味どころか、
マイナスだなんて、笑える話じゃないか。
CSRでもやってるつもりなんだろうか。
せいぜい会社が傾かない程度にしてもらいたいものだ。

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bq69pd

Author:bq69pd
以前に鳥取で大きな地震がありましたため、日本一危険な国宝とされるあれ、投入堂はしばらく見ることができないかと危ぶまれてましたが、実は今年の4月に開山されてたんですよね。危険ではありますが上がっていくと見晴らしはすばらしく、一見の価値はあるんではないかと思われますよ。私もちゃんとのぼったよ。

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