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『ドミノ』恩田陸

こんな本は読んだことがない。
とてもすばらしい。
大体いつも、外で時間の合間に読んでいたが、
本を開いている間、笑いをこらえるのが大変だった。

最初この本を開くと、
主要登場人物27人+1匹の紹介から始まり、
とてもじゃないが、これは覚えられないと思った。

自慢ではないが、私は記憶力には人一倍自信がない。
特に人の名前は全然だめだ。
いくら覚えようとしても、なかなか覚えられない。
このことでいつかトラブルを起こしたりとか、
そこまではいかなくとも、
気まずい思いをすることになりはしないかと心配している。

そんな私が、この本を読んでも、名前に関して、
それほど苦に思わなかった。驚きだ。
何度か名前を忘れて、確認することはあったが、
大きな煩わしさを感じるほどではなかった。
どのキャラクターも個性的で面白い。

普段、私は大勢の人とすれ違っている。
でも別にその人々のひとりひとりについて、
いちいち考えるようなことはしない。

たまに趣味が人間観察だという人がいるが、
正直私は、何気味の悪いことを言っているのだと思っていた。

しかし、実際に少し観察してみると、
この人は一体何をしているのだろう、
何をしに行くところなのだろう、など
疑問は膨らむ。

本の中で、推理サークルの学生が、
他人を見て、それがどういう人か当てるゲームのようなことをしていたが、
鋭い推察だな、と感心した。

自分でもこれぐらいできるだろうと思って、
適当に人を見ても何も浮かびやしなかった。
まさか人を観察するのがこんなに難しいとは思わなかった。
社会についてきちんとリアルな知識を持ち、
それを総合する力がなければ、
推理するのは難しい。

でも、あれは観察する相手を間違えたかもしれないな。
平日の朝に何だかよくわからない恰好の二人組が
人気のなさそうなところへ行ってたんだもんな。

とにかくこの小説は面白かった。
なかなかないタイプの小説だ。
登場人物の魅力にひかれてしまう。

でも文体が少しラノベ的な軽さだから、
こういうのは嫌いな人もいるのかもしれないな。
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以前に鳥取で大きな地震がありましたため、日本一危険な国宝とされるあれ、投入堂はしばらく見ることができないかと危ぶまれてましたが、実は今年の4月に開山されてたんですよね。危険ではありますが上がっていくと見晴らしはすばらしく、一見の価値はあるんではないかと思われますよ。私もちゃんとのぼったよ。

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