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ヒルティ『幸福論』 編:斎藤栄治 白水社 1995

別に私が言うまでもなく、非常にすぐれた内容の本です
心に響くフレーズがたくさんあったので
列挙して一つ一つ感想でも書いていこうかと思いましたが
あまりに膨大な量になりそうだったのでやめました

日常生活につながること
例えば結婚や人との付き合いなどといった話題が豊富で
    今すぐできる ハッピープラクティス!
みたいな感じです
カタカナでごまかしてみました



さて、本の内容はいいのですが
敬虔なクリスチャンらしくやたらと神が出てきます

彼の宗教に対する考えは深く、おおむね共感できるのですが
神が善人に祝福を、悪人に罰を与えるという考え方にはあまり乗れません
善人に祝福があって、悪人に罰が下るのはいいけど
別にそれを与えるのが神じゃなくでもいいんでない
とか思ったりしてしまいます

別に神の存在を完全に否定するわけではありませんけど
どうも神の干渉やらを信じることはできないなという個人的な考えです

神というのは、創造主としての意味と
人間に有無を言わさず干渉してくる絶対的存在者
としての意味があると思います

しかし彼(彼ら)がわざわざこちらに干渉してくる
もっと言えば善人に祝福を、悪人に罰を与える理由はなんなのでしょう
また人間と神の善悪の概念は一致するものなのでしょうか
このような問いに意味がないのは承知してます

もしかすると、私たちと同じような形をした世界が神の世界にもあって
神界の住人たちは、まるで私たちがテレビゲームでキャラクターを操作するのと同じような感覚で、私たちの世界が映ったディスプレイを前に、遊んでいるのかもしれません
低次元の存在に、高次元の存在を知ることはできないというやつですかね

ただ、だからと言って私が神にあらゆる運命を握られている
とは考えられないのです

全く論理的ではないですが
自分の運命は自分で決めたいというところです

たとえ神がいようと
その神が「お前らは私の思い通りに動いてるだけだ」
とかぬかしやがっても
それでも私は私の意志で行動しているのだと言いたいです

いつの間にか私の神様論になってます

ヒルティは厭世主義にもきつい言葉を浴びせてます

たいていは、人から与えられないことに対する不満と、人に与えたくない気持とがひそんでいる。(p.111)

厭世家というのは
何か権威ある人や社会に期待をして朽ちた人です

何を期待したか
それは自分の利得です

自分で何をするでもなく
ただ誰か、何か(制度・社会など)を崇拝し
利得を自分に与えてほしいと願います
しかしその願いはたいていの場合、成就しません
そうして彼はいじけて、厭世家として生まれ変わるのです

書き方がイヤミっぽいので、わかるかもしれませんが
私も厭世家は嫌いです

中学生ぐらいの子が、世界は悪や欺瞞に満ちているんだ…とか言ってるのは
まだ微笑ましいですが
大人になってもまだ言ってるのはダサいし、イタイです

私は厭世家というのは
思考停止したただの愚か者だと思ってます

世界を否定し、社会を否定する彼らですが
ではいったい彼らはそれに対して何かしたのでしょうか
自分の否定するものに対して
それはどうすればよくなるか考えたことはあるのでしょうか

もしいろいろ考えて、行動して
それでも自分にはどうすることもできなかった
そういう人たちには、まだ厭世家になる資格はあるかもしれません
しかしそこまでやった厭世家はどれほどいるのでしょう
何もせず駄目だ駄目だと言ってるのは
ただ誰かから利得を与えられるのを、待っているだけのばかやろうです

ふう、ここまで書いて気付きましたけど
どうやら私は薄っぺらい厭世家が嫌いだったようです
そのうちもっと厭世主義をこじらせたような人の本も読んでおきたいですね
ショーペンハウアーとかがそうでしょうか

それにしても後半はほとんど苦労しろ!
みたいな話になってますけど
やっぱりクリスチャンはMっ気が強いですね
いや言ってることはわかるんですけど

もしこの本が読みたいけど難しいのは無理とか
さっさと読みたいという人は
仕事のコツとか時間の作り方(合わせて40ページ)だけ読んでおけばいいんじゃないかな
余裕があれば人間知について(50ページ)のとこも読むといいかも

最後に時間のことを書いてるとこから一つ引用を

世の中には、なぜ自分が一日じゅうこんなにいそいでいるのか、もはやぜんぜんわからなくなった人たちが無限に多い。また何か家には重大な仕事が待っているかのように、街をせかせか通り抜けていったり、鉄道や劇場でむやみに人を押しのける、しかし実は閑人(ひまじん)といった連中がたくさんいる。(p.28)
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bq69pd

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以前に鳥取で大きな地震がありましたため、日本一危険な国宝とされるあれ、投入堂はしばらく見ることができないかと危ぶまれてましたが、実は今年の4月に開山されてたんですよね。危険ではありますが上がっていくと見晴らしはすばらしく、一見の価値はあるんではないかと思われますよ。私もちゃんとのぼったよ。

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