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京極夏彦『姑獲鳥の夏』

京極夏彦デビュー作。
暇つぶしに書かれた本。
大変面白い。
ここ数日寝る前この本を読んでいた。
おかげで睡眠時間がよく削られた。
また読んでいる期間、
後ろを振り向き、
可能性を排除する癖がついた。
確認するまでは
何がいるかわからないからだ。

京極夏彦を「ラノベ」みたいと、
評するのを聞いたことがあるが、
言いたいことはなんとなくわかった。
ミステリーらしいが、
ファンタジーと見まがう描写もある。
舞台や演出もいかにも映像向きに思えた。
いや実際に撮影できるか知らんけど。

でもレンガ本とか言われるだけあって、
ラノベほどさらっとは読めないだろう。
京極堂はなんか難しいこといっぱい言うし。

「世の中に不思議なことはない」
というのが京極堂の持論だが、
まったくその通りと思う。
世の中わからないことのほうが多いから、
事実として現象化したことに対しては、
認めるしかない。

誰かがお化けを見たと言ったら、
そのような発言が
一人二人じゃなく、
世界あらゆる場所に
確認することができるなら、
人がそういうものを
見ることがあるという事実は
認めざるを得ない。
ただだからといって
私はそれでお化けの存在自体を
認めるわけではない。
お化けと言っても
人それぞれ見たお化けは
別々のものであろうし、
お化けとか幽霊なんていうのは
一つの記号だか概念だか
象徴だか何だかに過ぎない。
それを見る意識が
存在することが
わかるだけであって、
たとえばお化けを見る人と
私が同時にいたとして、
私には見えず、
隣の彼には見えるということも
当然起きるはずだ。
それはまさに
作中に起きた事件と
同じことかもしれない。
私の脳はそういうものを信じないので、
意識から遮断するかもしれない。

そこにあるものが見えない、
そこにないものが見える、
そういう作用があるとすれば、
それはその人の脳が、
その人が見たいと思うヴィジョンを、
その人に見せているだけで、
この世界は実は
見ている人の脳の生み出した
光景の範囲に過ぎず、
矮小であるということが
できるかもしれない。
かくして世界は各々の中にあり、
客観的なるものが
存在しないともいえようか。

各々の現象を取り出しつつ、
それらがどのような意識から
やってくるものか、
脳と心の働き、
そして意識の生じ方を観察すれば、
たいていは納得のできる
説明も得られるだろう。
たとえ納得できなくても、
起こったことは起こる。
それだけのことでしかないと考えれば、
そんなにおかしなことは
世の中に存在しないと、
私には思える。

いつも原理気にして
生きてるわけじゃないから、
早い話、どうだっていいし、
何かが存在するだのしないだの、
信じるだの信じないだの、
ただ言い合うだけっていうのは、
不毛なだけで時間の無駄。

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bq69pd

Author:bq69pd
以前に鳥取で大きな地震がありましたため、日本一危険な国宝とされるあれ、投入堂はしばらく見ることができないかと危ぶまれてましたが、実は今年の4月に開山されてたんですよね。危険ではありますが上がっていくと見晴らしはすばらしく、一見の価値はあるんではないかと思われますよ。私もちゃんとのぼったよ。

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