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阿辻哲次『漢字を楽しむ』『漢字三昧』

タイトル通り
今回は漢字攻めです。
漢字に興味がある人ならばおすすめ。
めちゃくちゃ面白かった。
私は。

普段漢字を使いながらも、
不思議に思う事柄はたくさんある。
たとえば漢和辞書なんかに出てくる
「漢音」と「呉音」、「唐音」
とか、
口腔外科の読み方が
「こうこうげか」じゃなくて「こうくうげか」、
腹腔は「ふくこう」じゃなくて「ふくくう」
ってなるのは何でなんだとか、
「しんにょう」の上の点が
1点だったり2点だったりするのは
何なんだとか
その場で見たときは疑問に思うけど、
わざわざ理由を深く調べるでもなく、
なんとな~く長い間、
わからないままの疑問というのは、
普段日常の中でたびたび
現れながらも、
また埋めなおしていた。

個人的には、
そのような疑問が一気に解決された、
というぐらいの爽快感があった。

とりわけ紙幅が費やされた部分に、
学校などにおける漢字テストで、
漢字の書き取りテストが行われ、
「とめ」「はね」などを
教科書に印刷されてある通りに
書いていなかったことは、
減点対象となりうるかの問題があった。
すごく面白かった。

中国の書の大家が
こう書いてるじゃないか、
王羲之は「環」の字の右下のとこ
「はね」て書いてるとか、
大変痛快だった。
何より驚いたのは
当用漢字を制定した文化庁が
デザインの問題だからどうでもいいとはっきり
明言していたところ。

フォントの
明朝体と教科書体の違いについても、
意図とかデザインの差異とか、
初めて知ったけど、感動した。

でも残念だけど、
漢字の書き取りテストにおける理不尽さは
これからもなくならないだろうなと思った。
当の採点する側、
国語教えてる教員が
みんなそこまできちんと勉強すると限らないから。
こういう知識は、
やっぱり本当に好きで国語を教えてる人じゃないと、
たどり着けないだろう。
ただでさえ毎日忙しい教員だし、
勉強熱心な人ばっかりじゃないし、
スタートからして、
そこらの大学生がなれるようなもんだし。
知ろうとしないと身につかない知識の類。
各自が大人になってから、
本当の、正しい、美しい、漢字を自分で知るしかない。

「重複」と書いて「じゅうふく」と読んだら、
間違い! とか言い立てる人も同類だからね。

さて今回は似たような本だったからまとめたけど、
どっちも似たようなことが書いてあった。
実際何か所か同じ事書いてるし。
ただどっちすすめるかっていうと、
『漢字を楽しむ』(講談社現代新書)のほう。
漢字書き取りテスト云々とかはこっちしか出ない。
より日常に近いことが詰まってるのがこっち。

『漢字三昧』(光文社新書)
こっちは、中国の話が多めに出てくる。
人によってはたぶん退屈。
私は中国語かじったこともあるからね。
ちょっとしたアドバンテージだと思うね。
いやあんまり関係ないけどね。
自信の問題だよ。

ま、どっちにしても新書だから。
興味あるとこだけさくっと読むのもいいね。
両方読み通しても大丈夫だよ。
ちょっと半日つぶれるぐらいだよ。
…眠くなってきた。

気に入った言葉
「約定俗成」
「約定まりて俗成る」
みんなのすることがやがて社会的習慣として定着して一般化する

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bq69pd

Author:bq69pd
以前に鳥取で大きな地震がありましたため、日本一危険な国宝とされるあれ、投入堂はしばらく見ることができないかと危ぶまれてましたが、実は今年の4月に開山されてたんですよね。危険ではありますが上がっていくと見晴らしはすばらしく、一見の価値はあるんではないかと思われますよ。私もちゃんとのぼったよ。

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