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中島義道『生きることも死ぬこともイヤな人のための本』

大体のところ、
何がしかの本を読んでいると
途中である程度の感想文が頭に出来上がる。
特にこういう内容は自分の意見を出しやすい。

だからまあ
感想文は何かしら
かけそうだと思って
読み続けていたのだが、
第5章で
著者が衝撃の自分語りを始めてふっとんだ。

著者はこれまで
多くの本を書いてきたとの事だが、
私は全くこの人を知らなかった。
彼の本はこれが始めて。
読み進めていくところ、
これはかなり面白いと思っていたが、
本当にすごいのは彼自身の生活だった。

体裁は4人の若者との対話であり、
私は別の面倒な本を読みながら、
休息がてら手に取ったものであった。

率直に意見を言う姿勢は好感が持てた。
本書内でも出てくる話だし、
いやみな言い方をするが、
所詮職業哲学者として
ある程度成功した人間の
言うことだという意識は、
私自身持たなかったわけではない。

ただその意識は
第5章を読んで
幾分か変わらざるを得なかった。
とにかく思ったのは、
どうしようもないほどの
人間的クズであるということ。

誤解をしてもらいたくないが、
クズとは言っても、
私はこれを非難しない。
わがままで自己愛に満ちた
計算高い最低な人間に映る。
もう一度言うが、
非難する気は全くない。

人間多かれ少なかれ
ダメなところはあるが、
著者はなかなか、
枠を常人のそれより飛びぬけた感がある。
普通じゃないと思った。
具体的な内容は
いちいち語らないので
興味があったら読むべし。

この生き様は
本物の哲学者というもの
なのかもしれないと思ったが、
死を恐れるあまり、
そこから先に何か意味を
見出そうとしているところについては、
哲学から信仰の世界に
向かっているのかという
印象もないではない。

信仰を否定する彼には
もうあまり時間がなさそうだ。
哲学の中で納得のいく最後を、
かけらだけでも
手に入れられるといいなあと思った。
がんばってほしい。

彼自身にとても興味が湧いた。
また他の本読むかも。


第6章「死にたくない」
ストレートなタイトル。
どうだろう。
自分自身で積極的に
首つったり線路飛び込んだりして
死ぬ気はないが、
ある日突然ぽっくり逝くとかは
別に平気かな、
と思う。

自殺する理由も
自殺しない理由もないけど、
実際に自殺する度胸なんてないよ
ってパターンか。
しかし一方で、
何度も何度も出てくるが、
自分が死んだ後のことを
考えてしまうのもまた事実。

世界は勝手にすすんでー
世界に終わりはなくてー
・・・

自分のいない世界で、
自分はすでに死んでいて、
自分は無? になって。
これには何か
漠然とした不安を感じもする。

しかし最後の議論は
ある程度精神安定剤になりうる。
以下エピクロスの言葉。

生きているもののところには、死は現に存しないのであり、他方、死んだものはもはや存しないからである。(p.198)

他人の死は生きている私という視点があり、
それは「無」ではなく「不在」、

私の死は「無」であり、
そのとき私にはいかなる視点も存在しない。

ちなみに私は
生きてる間の虚しさとかいう問題は
今のとこクリアしてると思ってる。
私は割りとポジティブになれる
素質があったかもしれない。
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