08
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
   

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『もう一度学びたいギリシア神話』松村一男/『論理病をなおす!』香西秀信

『もう一度学びたいギリシア神話』松村一男
ギリシア神話と善悪。

ギリシア神話において善悪はどのように表現されるか。
ギリシア神話にも善悪専門の神というのは存在する。

例えば復習の女神として知られるネメシス、
彼女は本来「正義と秩序の女神」であり、
秩序を乱すようなボケカスや
調子に乗った無礼者にキレる「義憤の女神」である。

しかしだからと言って、
私たちが考えるほど
しっかりした善悪の体系があるかと言うと、
そうでもない。

確かに、
悪いことをされた人間が
「たすけて神さま女神さまっ」
とお願いすれば、
何らかの天罰を与え、
ギッタンギッタンの
ボッコボコにしてくれたりもするけれど、

周知の通り、
神々の行い自体が既に善悪を無視していることは多い。
自分への信仰が足りんからと、
人間の1人や2人冥界送りにするなど朝飯前である。

このようなことを鑑みるに、
善とは神にとっての利益なのである。
(何だかトラシュマコスのようなことを言っている。
くわしくはプラトンの『国家』第1巻後半あたりを参照されたし。)

この「利益」を
人間の行う善きこと(と神が思うような行為)
から得られる快感も含めて考えれば完ぺきじゃないか。

以上から、ギリシア神話に見る善悪、
もとい神の自己チュー性に基づく
この世界の理(ことわり)が明らかになったのである。
やったね!

                               
『論理病をなおす!』香西秀信

誤解されては困りますが、
最初から、
私は何も神話の神々を
バカにしてやろうという魂胆を
持ってやったわけではないのです。
ただ気付いたらこんなものが出来上がっていたのです。

最近一緒に読んでた本で、
ちょうど、こんなことを言っている人がいました。

哲学の学説は言わば劇場の舞台で演じられるための脚本みたいなもので、話を面白くするための色々な脚色がなされている。これは哲学に限らない。……これは他人事のように書いているが、私などもしょっちゅうこういうことをやっている。研究者としての一応の自負が、面白くないものは論文にしてはいけないと命じるので、それを論文にするために話を面白くしすぎてしまうのである。(p.38)

研究者が得意げに
このようなことを
のたまっているさまを思うと
苛立たしくもなりましたが、

それはさておき、
やはり文章を書いていると、
ついつい面白い(と思う)方向に
流れることはよくあるものです。

自分が過去につまらない文章を
読んだ時の苦痛を思えば思うほど、
そういうものを書いてはいけないんだ、と
強く思えたりしてきます。

でも面白いかそうでないかは、
人によっても、
その時の気分によっても感じ方が違って、
砕けたものがいいときもあれば、
堅いものがいいときもある。
どう書くにしても、
間違ったこと、少なくとも、自分でもそう思えるようなことは、
書かないように気をつけなければならんかなと思います。


ついで、と言ってはなんですが、
この本の「あとがきにかえて」は、かなり笑いました。
語学が不出来な者の苦悩がぶちまけられています。

著者は「外国語そのものの勉強ではなく、外国語習得法の勉強により力を入れてしまった」と言いますが、
そこには天才と凡人のどうしようもない差がありました。

――ここまで書いて、もし目の前にシュリーマン(注:ただの神話だろうと思われていたトロイア遺跡を発掘した人、「十数カ国語を身につけた語学の達人としても有名」)がいれば、「ふざけるな!」と張り倒してやりたい気がする


二十カ国語以上を学習したイスラーム学の偉い人井筒俊彦より、
「復習するのだ」「やればいいだろう」

…実に名言である。天才と凡人の違いを、嫌になるほど思い知らせるという意味で、名言なのだ。


他にもありますが、ともかくまとめると、

語学の達人数十人の勉強方法を研究して、嫌になるほどよく分ったことは、彼らはただ勉強しているのであって、勉強方法などを実践しているのではないということ

そもそも方法=勉強方法など最初からなかったのだ。彼はただ勉強したのである。

ですね。
語学で効率とか勉強法とか求めてもうまくいきませんね。
天才だろうと凡人だろうと、
持ってる時間はたぶん同じ。
能力でかなわないなら、時間を多く使うしか。
時間をかけるのが一番かも。

ちなみにこの本の中身は、詭弁についてです。
興味があればどうぞ。
わりと面白かったですよ。
Secret

プロフィール

bq69pd

Author:bq69pd
以前に鳥取で大きな地震がありましたため、日本一危険な国宝とされるあれ、投入堂はしばらく見ることができないかと危ぶまれてましたが、実は今年の4月に開山されてたんですよね。危険ではありますが上がっていくと見晴らしはすばらしく、一見の価値はあるんではないかと思われますよ。私もちゃんとのぼったよ。

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

Lc.ツリーカテゴリー

全記事表示リンク

全ての記事を表示する

検索フォーム

FC2カウンター

リンク

RSSリンクの表示

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。