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小此木啓吾『フロイト思想のキーワード』 ,永田良昭『心理学とは何なのか』

小此木啓吾『フロイト思想のキーワード』

私は先にユングを知ったので、
フロイトのイメージはあんまりよくなかった。

とりわけ有名なところでいうと、
夢判断とかの、
棒みたいなものが
夢に出たら
ペニスを示すだの、
口唇期とか肛門期とか
下の話ばっかり
耳にするから
とんでもない変態爺としか
思えなかった。

とはいえ
このイメージでずっといるのも
まずいだろうと思ってはいたので、
いつかフロイトのことも
少しは知ってあげないと
フェアじゃないなとか、
意味不明なことを
考えていたわけですが、
例の如く一回読んだ程度では
さっぱり内容を覚えてないということで。

最近
ほとんど感想を書くことがないのは、
大体何読んでも
頭に入らなすぎて
書くことがないという
絶望的スランプ、
時間のなさが
原因ではないかと
思いまくりです。
日常いらいらしっぱなしで、
これはヤバイと思い始める今日この頃。

閑話休題。
オプティミストでもなく
ペシミストでもなく、
そういうものどもを
自分の人生の中の
予測、前提として
織り込み済みで
生きていくというのは
非常にリアリスティックで
好感が持てた。

また仕事大好き人間で、
臨床精神科医として
毎日何人もの患者を見て
夜は2時まで著作活動をするとか
尋常ならざる働きぶり。

彼がやたらと
下の話ばっかり
しているように見えたのは、
結局
彼が臨床家医として働く中で
見出した真実なのだろうかと思えた。
そもそも患者が
そういうことばっかり気にしていて、
ひいては人間全体が
そんなことをしょっちゅう
考えておるのだと、
簡略化しまくるけど、
そういうプロセスを経たものなのかと。

確かに食欲、睡眠欲、排泄欲と
3大欲求があって、
性欲と排泄なんて
似たようなもんだもんね。
大事なことだよね。
きっとそうだね。
変態変態言われるほどの爺じゃないよね。
散々な書き方だけど、
読む前よりはだいぶフロイトの評価は上がりました。

永田良昭『心理学とは何なのか』

心理学というと、
やっぱり心だからね。
人の心読んじゃうぞー、
お前の心丸わかりだぞー。
とかそんなことできたらすごいけどね。
無理だよね。

心理学っていうのは、
人のことを知る学問だと思う。
他人のことを知り、
自分のことを知る。

何を知るかっていうと、
もちろん心なんだけど、
その心というのは、
考え方とか振る舞いと見てもいいと思う。

ある種の統計学的なとこもあって、
何かしらの行為の先には、
ある結果がある。

たとえば腕を組むのが拒絶を示すとか、
視線が右上に行ったら嘘を考えてるとか、
それらしげなことをいう
言説は数多くあるけど、
これらはある程度の
まとまったデータがあって、
そういう傾向が強い、
ってことなんだろう。
たぶん。知らないけど。

それじゃあ
何でそういうことになるのか
っていうのを突き詰めていくのが
これまた心理学の
本領発揮するとこだと
思うんだけど、
大事なのは
人が物事を考えるにあたって
どういう風な考え方をするのか。
心が揺さぶられるのは、
一体何がどう働いて
その揺さぶりを感じるのか。
私が興味あるのは、
人の思考様式のほうなんだけども。

そういう意味では、
認知的不協和に
おびえるって話は
すっごく面白いね。
えもいわれぬ不安を抱いているときに、
ころっと流言に惑わされるのは、
不安を正当化するためだったり。

人っていうのは
極端な方向にふれるのを
とても恐れるものだね。
どこかでバランスを保つように生きてる。
お金持ちが散財してでも
慈善活動に熱心になったり、
貧しい人が異様にがめつくなったり。(ん、これは普通か?)

人の行動というのは、
いろんな考えがもとに
外に現れてくるけど、
自分の考えを良く見れば、
人の考えもある程度わかる。

でもそれは時に
すごくわざとらしかったり、
恥ずかしいことであったりもする。
ある行動について、
その行動の元になる考えがわかっても、
普通はそこでわざわざ
相手の考えをはかって
口に出すなんて事はしない。
それをやる人間は絶対に嫌われる。

相手の考えが
わかったからといって、
それを指摘するなどしない。
おとなしく、
行為は行為として認めるべきなんだ。

行為だけを見て
考えまでわざわざ推測しない
というやり方もある。
行為が現れた瞬間に、
必ずしもすべての考えを
その場ですぐさま理解できるわけではない。
でもなんとなく、
相手の行為を見て、
なんとなく、
これは元の考えを
見破ることにろくなことがない、
と感じることがある。
そういう時は思考を止めて、
表面的な行為をそのまま受け入れるのだ。
そうすることが一番いい結果になると思う。

私の目の前に現れる相手の行為は、
その場で相手が良かれと思って
行うものであるとするなら、
それはそのまま受け入れるのが
お互いのベストじゃない?
余計な詮索はしないのが
いい関係を築くためのマナー?
ってこれ一体何の話。

この本で書かれてることは、
案外日常の中で体験したことのあるようなことが
書かれてるかもしれない。
でもそれについて改めて説明されると、
うんうんなるほど。
という気分になる。


ここにあげた2冊とも
読んでも読まなくてもどっちでもって感じ。
好きな人はどうぞ。

山本兼一(けんいち)『利休にたずねよ』

流行に乗せられた選択してやがるなと
思われるかもしれませんが、
この本は映画化とか
そんな話を耳にするより
ずっと前から積んでおりました!
まあ別にどっちでもいいんですけどね、
そんなことは。
実際はやってるって気づいてから、
読み出したしね。
言い訳の意味なかった。

さて内容は、
めったんこ長い本だな、コレ、
と思ってましたが、
すらすら読める。
時代が古いのを省いたら
恋愛小説みたいなもん。

途中利休の武勇伝に
飽きてこないでもないが、
どうせ一つの話は
短いのですぐ終わる。
茶人の利休について
書いてあるから
当然茶の湯用語がたくさん出てくるけど、
それほど気にしなくても読めるかと思う。

全体的に見て、
利休ゆかりのストーリーや
掛け物、焼き物、お茶等々、
専門分野に関わるところが、
入念に下調べした上で
書かれているのだろうと思えるほどに、
描写は細かく、
作者の知識量に感服。
あと大事なことだけど、面白い。

一つ一つの話が短いから
空き時間で少し読もうと思っても、
案外止まらない。

ただやっぱり、
フィクションなので
誇張はあると思わないといけない。
特に利休の審美眼が
もはや神の領域。
利休が美のイデアを
見透かしちゃってるレベル。
これはまた利休信者(?)
が増えちゃうんじゃないかな、
とよくわからない心配をしてしまった。
あと高麗の人とかいうのは、
史実と無関係かな。

最後のシーンでは、
スカッとした。
まさに物語が終わった!
という開放感があったね。
ぱりんっ、と。
ぐっじょぶ宗恩!b

映画は見ないです。

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