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内田樹・岡田斗司夫FREEex『評価と贈与の経済学』

内田樹は「オワコン」と
本気で思っていたりしたので、
もう彼の本をわざわざ買ってまで
読もうと考えていなかったのだが、
変わったのと対談してるなと思い、
それから表紙の
「いわし」に魅せられて
つい手に取った。

暴言吐いてるみたいなので、
もう少し釈明しとくと、
内田樹は
ブログが有名だけど、
自分でそこにあるものを
編集して本を出すだの、
同じ事を
何度も書くだろうだの、
濫発宣言をしていたこともあり、
『日本辺境論』だけで
十分と思っていた。

もはや彼の本を
買い支えるのは、
彼のファンがやるだろうと
考えていた。

そしてその考えは、
本書において自ら、
大勢の読者を
相手にするのは疲れる、
目に見える少人数に向けて
説きたいといった発言を
していることから
やはり間違っていなかったと思う。
今後もファンが支えていけばいい。
どうせそれだけでも
山ほどいるんだろうから。

と、まあこんなもんでよかろう。

問題は中身だが、
普通に面白かった。
岡田斗司夫は、
オタクというイメージしかなかったので、
こんなまともなこと
考える人だったのか!(失礼)
と、すごく驚いた。

FREEexという組織がとても斬新。
仕事をするために金を払う、
仕事できることが報酬、
なるほどそういう価値観もあるな。
残念ながら
世の中の多くのサラリーマンは
それじゃやっていけないけど。

しかしこういう試みが
ちゃんと支持を得られるというのが
またすごい。
非常に意義深い。
すごいことをやる人だ。

1人の人にぶら下がって
大勢の人が
生活できるという
社会を称揚するが、
それはほんとにいいことだなと思う。

最近の資本主義は
えげつなさすぎて、
みんな働いてないと
すぐ貧乏になっちゃう。

他人を養う余裕なんてないぐらい
収入は低いし、
支出は多い。

支出の多いライフスタイルを
マスコミはじめ
いろんなところで
喧伝するから
いつまでたっても
みんな生活が苦しいまま。

右肩成長モデルは
永遠に続くものじゃない
ってことを認めないと、
みんなで過労死
まっしぐらになっちゃう。

それから利便性の追求のしすぎ
っていうのもある。
お店がやたらめったら
長いこと開いてたり、
休んでなかったり、
物を運ぶ送料が
タダになってたり、
ちょっと遅れれば
すぐいらいらするというのは
余裕がなさ過ぎる。

いや時間を守る
というのはすごく大事だ。
でも最初から
何でもかんでも
すぐすぐできるというのは
無理がある。

そもそもすぐに
いらいらしてしまうのは、
いらいらしてしまう人自身の
余裕のなさ、
自信のなさにも
原因がある。
人々の余裕が
なくなればなくなるほどに、
なんでも早く、
いつでも
という社会が生まれる。

便利なのはいいことだ。
でもわずかな
便利のために、
大きな犠牲を
払うことはよくない。
このバランスを
はかるのは難しい。
でも過剰便利な状態だと、
私は思うね!

便利を提供する側のコスト、
つまりあんまり疲れないで、
便利をあげられる
っていう方法があれば
いいんだけどね。
技術の革新だね。
でも今ちょっとそういうの
つまってるからね。

あんまりいらいらしないですむ、
心にゆとりのある社会を望みたい。

もっとパスがうまくなりたい。

ぶら下がらせてあげたい。

…「ゆとり教育」って
今となっては完全に悪者ですね。

永井均(ナガイヒトシ)『これがニーチェだ』


新書だし
語り口調がラフなので
すぐ読めてわかるかと
期待したが、
そうでもなかった。

難しくて彼の言いたいことは
よくわからなかったし、
ニーチェのことと
自分の考え一緒に
述べまくるから、
それもニーチェ?
 と疑問に思ったりした。
でもまあこれでいいんだろうと思った。
私としては大きな問題にならなかった。

彼の言によれば、
ニーチェが述べたのは状態だった。
「その人が現にそうあるところのもの」であったり、
個々のパースペクティブを離れた
客観的な世界はないよってことだったり。
偶然なんだけど、
必然的なっていうのは
結局自分の意志で
どうすることもできないのだから、
それならニーチェは
単なる分析してただけじゃん
っていう感じがした。

哲学を仕事で
あれやこれやと
考えないといけない人は、
こういう
ややこしいことを
考えないといけないのだなと思った。

でもおそらく、
ニーチェという名前が、
割と一般の人にも、
哲学者としては
知られているというのは、
そんな分析に
興味をもたれたからでは
なかったろう。

アフォリズムも目を引くけど、
ルサンチマンとか、
力への意志とか、
ツァラトゥストラとか、
ニヒリズムとか、
超人とか、
永遠回帰とか、
かっこいい名前の用語が多い。
本の名前すらかっこいい。
いわゆる厨二心を
刺激するという感じなのだけど、

そこは置いといて、
基本的にニーチェは
きちんと読まれてないと思う。
この著者が言ってるほどの深さでは。

私だって読んでないし、
著者の言葉を聞いても
ふーんぐらいにしかならない。
やっぱり私には
私が勝手に薄っぺらく
思い込んだ解釈で
いいやと思える。
ニーチェはお説教とか
社会のために、
とかそんな理由で
書いたわけじゃないと著者は言う。
うん、たぶんそうなんだろう。

でも初めて私が
触れたとき、
何かこう自分を変える力を
感じたよね。
特に永遠回帰。超人。

人生は何度やっても
同じことが同じ順番で
ただ必然的に(偶然的なものが)
繰り返されるっていう、
それ自体無機質な考えだから、
そのために
自分の人生後悔しないように
今を生きろとか
そんな安いこと
言ってるわけじゃ
絶対ないわけだ。

にもかかわらず、
自分の人生を
肯定できる「超人」になるため、
肯定できるような生き方しよう! 
いやなこととかも受け入れられるおっきな人になろう!
とか正直考えちゃったよね。

ニーチェは私に勇気を与えるために
執筆したわけじゃないと思うけど、
勝手に私は感動してたよね。
おそらく私だけじゃなくて、
大方世間の人は、
何かしら間違って
ニーチェ受け取ってると思うよ。
じゃなきゃただの状況分析みたいなのが、
こんなに受けるわけないよ。
哲学としてはやたら流行ってんじゃん。

そんなわけで、
著者ほど正確にニーチェを
知りたいと思ってる私ではないけれど、
改めて中身を確認するという意味でも、
悪くなかった読書だったなあと思いました。
わかんないから
結構さらさらっと流して読んでるよ。
まじめにわかるまで
ページ繰らないとか
そんなことする必要はないからね。

ちょうど夏休みだからね、
ほら、
感想文にニーチェとかどうですかね。
あとあといい思い出になるよ(笑)

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年が明けたと思ったらすでに春が来ていた。次の更新が夏にならないことをお祈り。

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