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アラン『幸福論』訳:串田孫一・中村雄二郎

人は、病気になると、病気なのではないかという恐れからたちまち癒えてしまうものだ。われわれの敵はいつでも想像上のものである。 (p.54、白水社、1986.)


さて、
俗に世界三大幸福論とか
言われるもののひとつ、
アランの幸福論です。

フランスの哲学者で、
本名は
エミール=オーギュスト・シャルティエ
って言うんですね。

アランはペンネームで、
正直最初イギリス人かと思ってました。
哲学者とかいうことで
カタブツの書いた本かと
思われることもあるやもしれませんが、
別にそんなことはなく、
日常をテーマに描かれたいわば、
幸福ハンドブック
みたいな感じのお手軽さです。
内容も体系化されておらず
断片的に分かれているので、
適当にどこから読んでもおっけーです。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
幸せになるということは、
自分からがんばったり、
注意していかないと、
なかなかなることが
できないのではないかと思いますね。

たとえば遊びに行くにしても、
旅行に行くにしても、
自分で楽しもうという
意志があってこそ
最大限に楽しくなれるのだと思います。

王子様、お姫様のように
ただ誰かが幸せを
運んでくれるのを
待つだけでは
いつまでたっても
満足できないものです。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
また普段の生活の中では
いろんな不安や恐れ、
緊張が生まれてきますが、
人間の想像力というものは
厄介なもので、
想像することが
かえって恐怖を増大させます。

現実に「そのとき」がやってくれば、
それはあたかも
一瞬のことであるようで、
過ぎ去ってしまえば
なんてこともない
過去になるようなことでも、
まだそれがなされないときには、
「そのとき」という
ある特定の瞬間に対する
不断の不安を抱き続けてしまう。

想像する余裕が
あるからいけないんですね。
「そのとき」には
必死で自分のやるべきことをやるから
不安を抱く暇もなく、
いつの間にか終わってしまうのに。
頭ではわかっていても、
この不安を克服するのは
なかなか難しいものです。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
日常といえば、
人と人との交流も
わたしたちの気持ちに
大きく影響を与えてくるものですが、

アランは
礼儀や使う言葉について
正しく前向きにと説いています。

形式ばった礼儀というものが
うわべだけのもので
気に入らないという向きも
ありましょうが、
「親しき中にも礼儀あり」という
言葉もあるわけで、
ある程度の礼儀を
身に着けておくこと、
相手に示すということは、
それだけ
自分の相手に対する尊重を
伝えることにもなります。

言葉の面では、
日本においても
言霊への信仰がありましたが、
前向きな言葉を
口にしているほうが
それにつられて
自分の気分も
前向きになるものです。

子供だましに
思えるかもしれませんが
人間は単純なもので、
病は気からとも言うし、
そういう形から入ることも
見落とすことのできない
可能性を秘めていると感じられます。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
最近思うのですが、
世の中いい人、
悪い人というのは
やっぱりいるもので、
いい人と付き合うことは
付き合う側もいい気持ちになれるし、
逆なら逆の気持ちになります。

でもそのいい人が
いい人になるまでには
きっと多くの苦労が
あったのであろうということが
想像に難くない場面も多く、
苦労の上に
他人を思いやる
気持ちをはじめとする
いい人オーラというものが
形成されていくのですね。

果たしてそれは
いい人自身にとっての
幸せであるのかどうか。
人間としての成長、
というと
どうしても幾分かの
苦労というものなしでは
なされにくい。

苦労するなんて
不幸だという考えなら、
やっぱり衣食住に
何の不自由もなく、
働かなくてもよくって、
いや気が向いたときだけ
働くのでもかまわないけど、

ひたすら
好きなことだけをしていって、
つらいときは何もしなくって、
そんな風に
一生を過ごしていけたら、
それはそれで
悪いことじゃないなあと、
いまだ悟りを開けていない私としては
考えたりしてしまうのですが、
それが許されるような人は
なかなかいないでしょうね。

どんな人だって、
たとえばお金持ちの家に
生まれたとしても、
何かしらの苦労はついてくるし、
なかなか堕落した
人間の理想というのは
実現が難しいものですね。

だからこそ悟りを開いて、
自分の成長や苦労というものを
喜びにすることが、
自分が幸せに感じるための
やさしい道
ということなのでありましょうかっ。

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年が明けたと思ったらすでに春が来ていた。次の更新が夏にならないことをお祈り。

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