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西岡正子編著『生涯教育論』

言葉はよく耳にする生涯教育。
聞くたびに右から左へ
聞き流していた言葉。
生涯教育というのが、
何とか学級と名のついた
ただの交流場や、
暇人の趣味としての
お稽古事であるような
印象を持っていたからである。
実際間違いでもない。

しかし改めて
生涯教育論と銘打った
この本を読んでみて、
理念としてはなかなか
面白いものだと気づいた。

20世紀も半ばになって
ユネスコのポール・ラングランが
唱えた言葉でやっぱり
新しい言葉ではあったのだな。

学習というものを
子供だけのものとして
考えてはいけない。
人として、
学び続けることで
自分を高めていかねばならぬ。
まして今は、
人の寿命を超えるスピードで社会や文化は変化していく。
さすがホワイトヘッドいい言葉ばかり残すな
子供のころに学んだことが
大人になっても通用すると思ってはいけない。
そして大人は子供に
自分の古い知識を与えても意味がない。

現代において重要なのは、
何を学ぶかではなく、
どのように学ぶか、
つまり学ぶ方法を
学ばねばならぬのであって、
方法論を学ぶことこそが
要となっている。

また学習は
実学のためだけのものでもない。
学習それ自体が
生きるうえでの悦びになる。
学ぶことそのものに価値がある。
幸いにも年をとっても
衰えぬ能力といわれる
知性
であるから、
これは一生涯楽しむことが
できるものである。
そういうわけで、
大人になっても
人はお勉強をするべきなのであって、
そのためには
ちゃんと仕事休ませろといったことを
一部の面々は言うのである。
教育目的の有給休暇、
OECD提唱のリカレント教育。
生涯学習の流行は
日本で社会人が
大学に入りやすくなったのも影響したか。
(いや、学費g以下略)

ともかく色々面白そうな
生涯学習概念ではあるが、
正直なところ、
まだまだ多くの人々には無縁であろうな。
暇人と老人どものためのコンテンツってとこ。
特に日本じゃ無理。

所詮我々は古い人間なんだよ。
今の概念を覆せるのは次代の人間だ。
古い教育を受けた我々に
今の環境を変えることはできない。

最近の資本主義の危機から
またベーシック・インカムの話題が
一部再燃してるけれども、
多くの人が懸念するのは、
金もらえるなら
誰も働かないってことだ。
時間が余れば
もっと生産的な活動をする人が
増えるといっても、
そんなことは誰も信じない。
(ちなみに生涯学習論が興隆したのは余暇時間が昔と比べて増えたから)
何でかっていえば
自分の経験でわかってるからだ。
時間があれば
怠けるに決まってる、
自分がそうなんだから
みんなそうに決まってるだろ。

たぶん今の人々に
そのままベーシック・インカムを
適用したらそうなるかもしれない。

これを生涯教育論者は、
教育が足りてないせいだって
言ってくれる。
そもそもそういう教育を受けてないから、
もうだめなんだ。

だから次の世代なのだ。
教育を変えれば
人の意識を底から
変えることができる。
今の制度を変えることができる。
でも教育者は必然的に
我々の中からでなければならない。
もうだめだ、逆説的だ。

結局これでわかるのは、
人間が自分の意志で
将来を方向付けられないということだけなんだ。
一度システムが
めちゃくちゃになってから
ようやく気づける。
それを今まで繰り返してきた。
今の環境が壊れるのはいつなのかな。
誰がその鍵握ってるのかな。
資本主義もうやばいのかな。

・・・なんでこんな終わり方になったの。



おまけ
・資本主義と人間について最近思うこと

もうついでだ。
どうせ書くならここしかない。
資本主義というのは
お金第一主義であって、
みんながお金に価値があると
考えることによって成り立つ。

ではそもそもなぜお金が
必要かといえば、
人々の欲望を満たすために
それは使われる。
食べること、遊ぶこと、
着飾ること、住むこと、
多様なサービスを
受けるためにはお金が
必要になる。

これは人が最大限効率的に
快適な生活を願い、
それを実現するシステムを
考えた結果なのである。

大昔はどうしていたかといえば
ほしいものがあれば、
自分で作るか、
相手がほしいと思うものを
物々交換でもって
交換してもらっていた。

何でもかんでも自分で
作り出すのはめんどいし、
効率が悪すぎたから
人は交換で他人を頼るようになったけど、
しかしそのときどき
何を渡すべきかで困るから、
ある特定のものに
絶対の価値を認めた。

日本では石高制もあったけど、
これはわかりやすい。
米はあらゆる人にとって
重要なものだった。
米には主食として
直接的な価値がある。
でも米は腐るし、
幅を取りすぎ重過ぎで
どうしようもない。

だから共通の価値ある概念として
お金が出てきた。
お金それ自体には
何の価値もないけど、
何でも交換できる
ジョーカーみたいなもんだから、
とりあえずもっといて損はない。

米なんかと違って腐りゃしないし、
幅もそんなにとらない。
みんなが価値あると思ってるから、
とにかく何でも使える。

でも何もないとこから
お金は出てこないから
銀行ができた。
銀行がお金を刷って、
取引のためにお金を貸してもくれた。
銀行としては
ただ言われただけの貸付やってたんじゃ
何の得にもならないから、
利子をとった。

でもこれがおかしかった。
お金は最初から
取引分しか存在しないのに、
利子とかいう異次元を
生み出したせいで、
実在するお金の量以上に
たくさんのお金があるという
状態になった。

これを解決するのが
経済成長とインフレだった。
経済は成長することによって
全体のパイがどんどん大きくなっていく。
それにあわせてお金が増えて、
増えた分の利子も増えた。
経済フィールドそのものが
どんどん大きくなっていくのである。

ただこれは誰がどう考えても
おかしかった。
経済を少しでも学んでみれば、
大学1年生でも、
ちょっと話を聞いただけの
高校生でもいい、
無限の経済成長という言葉に
違和感を持たずにはいられないはずだ。

でも勉強してるうちに
そんなもんは忘れていく。
なんかもうどうでもよくなって
気にしなくなる。
まあ成長するって言ってんだし、
いいんじゃね。
そんな感じである。

ところで、
もう一つおかしな点を
指摘しなければならないことがある。
お金は腐らないと言ったが
実はそんなことはない。
どんどん腐ってる。

経済にとって好ましい
マイルドなインフレだが、
このインフレがどういうことかといえば、
一つ一つのお金の価値を
下げているのである。

お金の価値が下がるから、
たとえばそれまで給料が20万であったら、
インフレで21万になったりする。
もともとの20万=21万となるわけだが、
これはおかしい。
21万なら21万もらってなきゃ
ダメなわけで、
インフレによって過去の給料が
下げられているのである。
この人は本来21万円分の
働きをしていたにもかかわらず、
20万円しかもらえていなかった
ことになるのである。
(言うまでもないが、もし20万をもらって即座に使えば何の問題もない。)

もし同じ働きにして、
今1000万になる働きが、
10年後には2000万の価値を持つ
働きになった場合、
仮にその1000万を
10年漬けておくことで
1000万を腐らせることになる。

このようにお金の価値は
実は絶対ではない。
その辺をごまかすのが
経済成長であって、
それを続けることが重要なのである。
終わりなき自転車操業である。

これまでうまくやってきたっぽい
資本主義だが、
なんか最近やばい。
おそらく無駄が増えすぎてる。
いらない仕事も多すぎる。
その割りに世界を見ると
不平等具合がしゃれになってない。
富が一極集中しすぎてる。
でもって人増えすぎ。

仮に資本主義がぶち壊れて、
どうなるか。
お金の価値が無効化するのは
おいといて、
そもそも価値があるものは
何かというと、
人に快適を与えるものである。
ものでもサービスでも
直接人の欲求を満たすものに
価値があるのは大前提である。

ではその価値を
作り出すのは何かといえば
それは人の労働力であろう。
世界全体がどうなるか、
そんなの私の頭じゃわからない。
もう限界。

妄想をもうしばらくだけ。
機械化によって
人の生活は楽になるはずだった。
いや実際楽にはなってる。
でもぜんぜん楽になった感じがしない。
人が機械に振り回されてるところもあるだろうけど、
一番大きいのはやっぱり資源的な面じゃなかろか。
無限のサイクルが完成しない限り、
あの永久機関というものができないと、
やっぱどうしようもない。

人は欠陥が多すぎる。
完璧な人は存在しない。
人間の管理には限界がある。
今の世界の人口が
多すぎるからある程度減らすことで、
最高に快適な世界が生まれたとしても、
人の欲求は止まらず、
再び人口は増えていく。
問題も増えていく。
問題によって人口減る。
破壊と再生のサイクルしか思いつかない。
私の頭もできそこないだ。

完璧な世界には完璧なシステムが必要だ。
でもそれはそれできつい。


あーちょっとすっきりしたかもー。
よかったー吐けたー。

ここに書いたのは全部個人的妄想です。
根も葉もないお話です。
別に本当にすぐ資本主義が
崩壊するとか思ってるわけじゃありません。
ちょっと頭の中だけで考えたら、
こういうことが浮かんだような
気がしただけです。

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